fly
遠いところから飛んできて
すこし疲れ果ててしまった小鳥がいた
ひとところにとどまったまま
じっと動けなくなってしまった小鳥がいた
まだ肌寒い風が吹いていたその頃
そこには
翼を傷めた小鳥たちがたくさんつどっていた
そんな中で出会ったあたしたちは
同じ空気を吸い 同じものを食べ 同じ場所で朝も夜も過ごし
いつの間にか
すこしずつ ほんのすこしずつ
傷が癒えていった
いつの間にか
すこしずつ でもあっという間に
季節は夏へと変わっていった
灼熱の空の下
一輪の花をついばみ
真っ青な空と 真っ白な雲を
ふたりで仰いだ
きっとあなたの翼なら
まだまだ飛べるよ
夏はこれからだ
fly fly fly
by honey_momo
| 2010-07-27 22:08
| 詩